シルクスクリーンプリント
製品に直接インクをプリントします。
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シルクスクリーンプリントは金属や木製の枠に絹地布目(シルク)のあるスクリーンを張り付け、
これに加工して版を作成します。スクィージというゴムベラを使って版にインクをのせ刷り込みます。
細かい織り目を通してインクが抜け落ち紙の上に定着したところに色がつきます。この方式を孔版(こうはん)
といいます。何度も重ねて盛り上げたりも出来ます。絵の具の発色が良く重厚な仕上げも可能です。
現在は絹は弱いので、より細かく丈夫なナイロンやテトロンが使用されています。
目が非常に細かいために、繊細で柔らかな仕上げも表現できます。
シルクスクリーンプリントの必要事項
プリントする前に知っておく事柄
1.まずはデザインを作成。
デザインはAdobe IllustratorやPhotoshopで作成したデータが望ましいですが
それ以外の原稿の場合はご相談ください。
2.プリントする大きさを決めます。
シルクスクリーンプリントの場合、プリントサイズは高さ40cm、幅30cmです。
(それ以上のプリントサイズも可能ですが特別な版を使用します。)
3.プリントする位置を決めましょう。
プリントする位置ごとに版を作成します。
(例えば、左胸と背中が同Ω大きさのデザインであったとしても版は2版になります。)
4.プリントカラーを決めます。
プリントの色数に応じて版を作成します。(1色につき1版です。)
5.プリントする製品と製品のカラー(色)を決めます。
Tシャツにもメーカや素材は様々です。同じ名前の色でも、メーカによって違いがあります。
納得のいく製品を選びましょう。
シルクスクリーンプリントの注意事項
特殊加工をする際に、プリントによって使用する版が変わってきます。
例えば、前回にアメラバで使用した版でクリアインクやひび割れプリントをプリントすることができません。
ネームや製品について…
シルクスクリーンプリントの場合、高温の熱で製品にプリントしたインクを乾燥させます。
その際にナイロンのポリエステルのネームや製品が変形してしまう場合があります。
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アメラバ(アメリカンラバー)
代表的なシルクプリントです
製版した版を経由して、アメリカンラバーインクを
直接生地に刷り込みます。その後ラバーインクに熱をかけ、
摂氏170度以上でインクからラバーへと変化させます。
発色が綺麗で、耐久性にも優れています。
Tシャツプリントで一番多く用いられている
プリント方法のひとつです。
シルクプリントのプリント可能サイズは 40cm×30cm以内です。
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発砲
プリント面がふくらんだ感じの風合いになります。
左の画像だと黒い部分に発砲インクを使用しております。
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クリアインク
光沢のある仕上がりになります。
アメラバをプリントした後に透明のクリアインクをプリント面の
上からさらに刷ります。
左の画像ですとアメラバの版が2版と厚膜の版を1版で計3版になります。
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ラメプリント
左の画像のシルバーの部分がラメプリントです。
メッシュの粗さでラメの量を調節します。
ラメの色は沢山ありますが、キロ単位でインクを注文しなければならないので
シルバーラメやゴールドラメ以外は大量発注のときのみになります。
生地一枚一枚でラメの量が多少変わりますのでご了承ください。
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ひび割れプリント
特殊なインクを使用してプリント面をひび割れさせます。
このプリントも厚膜の版を使用します。
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顔料
生地に染み込んだ風合いになります。
薄い色の生地には適していますが、
濃い色の生地にプリントすると色がでません。
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